技術分野
本技術は、泡盛もろみ酢発酵飲料の製造方法に関する。
実用化技術
泡盛蒸留粕から得られるもろみ酢を乳酸菌で発酵させることによって、もろみ酢特有の匂いを低減する技術である。これまで健康飲料として特定のリピーターが飲んでいたもろみ酢だが、その独特の風味から敬遠する消費者もいた。本発明によって風味が改善された飲料の開発は、新たなユーザーの拡大につながる。
現在、様々な機能性を有する乳酸菌飲料は活況を呈しており、もろみ酢の持つ健康機能性および乳酸菌飲料の両方の健康機能性が合わさった本飲料は、十分な市場性がある。
技術の特徴と優位性
泡盛蒸留粕から固液分離して得られる液体を、ラクトバチルス・プランタラムL3323株、L106716株、L1337株及びL1390株よりなる群から選ばれる1種又は2種以上のラクトバチルス・プランタラムに属する乳酸菌により発酵させる泡盛もろみ酢発酵飲料の製造方法であることを特徴とする。さらに、乳成分の添加を添加することで、乳酸菌による発酵が促進され、泡盛蒸留粕に特有のもろみ臭に対するマスキング効果が向上し、良好な風味になる。これにより、日常的に快適に摂取することが可能な泡盛もろみ酢発酵飲料を得ることができる。
関連する特許や論文等
・特許第6713636号(共有特許権者:(株)石川酒造場)