技術分野
枠付き鉄骨ブレースを設置して耐震補強する、コンクリート構造物の耐震補強構造に関する。
実用化技術
施工作業の煩雑さを軽減できるとともに、枠付き鉄骨ブレースの補強効果を損なうことなく、優れた補強効果を得ることができるコンクリート構造物の耐震補強構造を提供する。
技術の特徴と優位性
柱部分3が、柱部分3の周辺に充填された固化材15とともに、補強プレートチャンネル7の対置した補強プレートによって圧縮されてプレストレスが付与され、梁部分2が、梁部分2の周辺に充填された固化材15とともに、対置した補強プレート8によって圧縮されてプレストレスが付与されているので、受動的な横拘束効果(コンクリートが膨張することによって初めて生じる拘束反力)によるコンクリート構造物1の靭性の向上および水平耐力の増大を図ることができるだけではなく、能動的な横拘束効果(コンクリートの膨張とは無関係に当初から付加される拘束力)を得ることもできる。これにより、地震時の柱部分3や梁部分2のコンクリート6のはらみ出しや剥離、剥落を回避しつつ大きな水平せん断力および高い靭性を確保して、補強強度が増大する。また、柱部分3の3方面が補強プレートチャンネル7(補強プレート)に巻き立てられているので、柱部分3のせん断強度と靭性が向上する。
関連する特許や論文等
特許第5227815