技術分野
情報処理装置及びプログラムに係り、特に、関数の微分計算を行う情報処理装置及びプログラムに関する。
実用化技術
誰でも簡単に短時間でその材料構成則を正確に実装することができる。これにより、ユーザサブルーチン等を通して、材料科学の分野で提案されるエネルギー関数をその複雑さに関係なく容易に汎用有限要素法ソフトウェア上に実装することが可能になり、材料開発のスピードが大幅に向上される。また、複雑なエネルギー関数式をFEM計算へ容易に組込むことが可能となり、材料試験結果との比較や、材料のまだ観察されていない任意の変形挙動を予測できるようになる。
技術の特徴と優位性
本発明に係る情報処理装置は、Multi dual numberを用いて、エネルギー関数W(F^+ΔF1(ij)+~ΔF2(kl) )を計算し、エネルギー関数W(F^+ΔF1(ij)+~ΔF2(kl) )におけるε1の係数を取り出して、エネルギー関数W(F)のテンソル量Fによる1階微分に基づく応力を計算し、エネルギー関数W(F^+ΔF1(ij)+~ΔF2(kl) )におけるε1・ε2の係数を取り出して、エネルギー関数W(F)のテンソル量Fによる2階微分に基づく材料ヤコビアンを計算することにより、誤差の発生を抑制して、応力及び材料ヤコビアンを計算することができる。本実施の形態に係る情報処理装置を用いれば、Wから応力テンソル、材料ヤコビアンを自動的に算出させることが可能になる。
関連する特許や論文等
特許第 5782604号