技術分野
本発明は、脂肪肝を治療するための方法に関する。
実用化技術
アザミは、キク科(Asteraceae)アザミ属(Cirsium)に属する植物でありで、世界に250種以上、存在している。アザミ属植物は、様々な薬理作用を有することが報告されているが、本発明は、アザミ属植物が優れた脂肪蓄積抑制作用を有することを新たに見出し、なされたもので、優れた効果を有する脂肪蓄積抑制剤、該脂肪蓄積抑制剤を含む薬剤、脂肪肝の予防又は治療剤、飲食品、及び脂肪蓄積抑制剤の製造方法を提供することを目的とするものである。
技術の特徴と優位性
本発明は、アザミ属植物であるシマアザミ(溶媒抽出物、粉末状を含む。)の有効量を、治療を必要とする患者に投与することを含む脂肪肝の治療方法である。
特に、シマアザミ抽出物は、脂質蓄積抑制効果及び脂肪酸合成酵素(FAS:Fatty acid synthase)の発現を低下させる効果を有することから、脂肪蓄積抑制剤として用いることができる。特に、近年、脂肪肝については、肝硬変や肝臓がん発症への関連性のみならず、糖尿病の発症リスクの上昇や動脈硬化の促進の可能性が示唆されているため、本発明による医薬品(脂肪肝の予防剤又は治療剤)によって、肝臓における脂肪蓄積を抑制し、脂肪肝を抑制し得ることは殊に重要である。
関連する特許や論文等
・US10,653,740(共有特許権者:株式会社アミノアップ、特定非営利活動法人奄美機能性食品開発研究会)