技術分野
ウコンを有機酸で加水分解することで糖質等が除去されたウコン抽出物の製造方法に関する。
実用化技術
技術の特徴と優位性
本技術は、ショウガ科クルクマ属植物の根茎を、クエン酸を0.1~0.5mol/Lで90~100℃に加熱し、固液分離して沈殿物を得ることで、クルクミンの流出を防ぎながら糖質及び鉄分が除去されたウコン抽出物を得ることができ、また、酒石酸を0.1mol/L以上で100℃に加熱し、固液分離して沈殿物を得ることで、鉄分が除去されたウコン抽出物を得ることができることを特徴とするウコン抽出物の製造方法である。
有機酸、特に、クエン酸や酒石酸を使用することで、粉末化したショウガ科クルクマ属植物の根茎から糖質を除去でき、酸濃度、加熱温度、加熱時間等の種々の条件によって、クルクミンの流出を防ぎながら糖質が除去されたウコン抽出物を製造することができ、同様の方法で、粉末化したショウガ科クルクマ属植物の根茎から、鉄分が除去されたウコン抽出物を製造することができる。
これらのウコン抽出物を健康食品の原料として用いることで、継続的に摂取しても、肥満や肝機能障害のリスクを抑え、ウコンに含まれる有用な成分だけを必要量摂取できる健康食品を提供できる。
関連する特許や論文等
・特許第6954557号(共有特許権者:株式会社カタリスト琉球、株式会社沖縄ウコン堂)