技術分野
ベニバナボロギクの抽出物を有効成分とする成人T細胞白血病治療剤、抗ウイルス剤、抗腫瘍剤、前大腸癌病変予防剤等の医薬およびこれに使用する抽出物に関する。
実用化技術
本発明の医薬は、ATL治療剤、抗ウイルス剤、抗腫瘍剤、前大腸癌病変予防剤等として有利に使用することができる。また、本発明のベニバナボロギク抽出物を含有する医薬は、食品添加用剤として種々の食品素材に加え、上記作用をも有する健康食品を得ることができる。
技術の特徴と優位性
本発明者らは、沖縄に広く自生するベニバナボロギク(Crassocephalum crepidioides S. Moore)に着目し、このものの有する薬効ないし機能性について検討を行っていたところ、種々の疾患の疾患に対して有効な成分を含むことを見出し、ベニバナボロギクの抽出物を有効成分とする医薬を発明するに至った。
ベニバナボロギク抽出物は、HTLV-I感染T細胞株、ATL細胞等のウイルス関連悪性腫瘍や、HSV-1、HSV-2等のウイルス等に作用し、抗腫瘍効果や抗ウイルス効果を濃度依存性に発揮させるものであった。また、マクロファージからのNO産生を増強させ、肉腫の増殖を抑制したり、大腸前癌病変を抑制する効果を得られる。
関連する特許や論文等
特許第 4649617号
・Tomimori K, Nakama S, Kimura R, Tamaki K, Ishikawa C, Mori N. Antitumor activity and macrophage nitric oxide producing action of medicinal herb, Crassocephalum crepidioides. BMC Complement Altern Med. 2012;12:78.