技術分野
サルカケミカン抽出物を有効成分とし、腫瘍細胞選択的な細胞毒性作用を有する抗腫瘍細胞剤、健康食品、薬学的組成物および診断剤に関する。
実用化技術
ジヒドロニチジンは、臨床における化学療法で現在用いられているカンプトテシン(Camptothecin)と比較しても非常に即効性、腫瘍選択性に優れる。それゆえ、従来の腫瘍に対する化学療法では、副作用が強く長期間にわたる使用には適していなかったが、本発明により副作用の少ない腫瘍の治療または予防が可能である。
技術の特徴と優位性
本発明者は、サルカケミカン抽出物から、ヒト腫瘍細胞に対して強い細胞毒性を有する活性物質が次式で表されるジヒドロニチジン(12,13-ジヒドロ-2,3-ジメトキシ-12-メチル〔1,3〕ベンゾジオキソロ〔5,6-C〕フェナントリジン(”(1,3)Benzodioxolo(5,6-c)phenanthridine, 12,13-dihydro-2,3-dimethoxy-12-methyl-“)であることを見出し、この単一物質を得ることに成功した。
関連する特許や論文等
特許第4753114号
・Tumor-selective cytotoxicity of benzo[c]phenanthridine derivatives from Toddalia asiatica Lam Cancer Chemother Pharmacol 2010