技術分野
柑橘類由来のノビレチン及びタンゲレチン含有物の製造方法に関する。
実用化技術
技術の特徴と優位性
本発明者らは、柑橘類を熱水処理及び溶媒抽出処理に供し、又は柑橘類を温溶媒抽出処理に供することによりノビレチン及びタンゲレチン抽出物を得て、次いでこのノビレチン及びタンゲレチン抽出物を希アルカリで処理することにより、ノビレチン及びタンゲレチン高含有物を得ることに成功した。
本発明は、使用する溶媒量が小さく、温度も低く設定することができ、かつ、簡便な工程であることから、安全性、経済性及び工業化に優れた方法である。
本発明のノビレチン及びタンゲレチン含有物によれば、ノビレチン及びタンゲレチン含有物の食品素材、例えば、食品用原料や食品用組成物としての利用が一層期待できる。また、ノビレチン及びタンゲレチンの生理活性を利用して、医薬品及び化粧品の用途に供することもできる。その際、本発明のノビレチン及びタンゲレチン含有物は、単独又は他の添加物と共に、食品用、化粧品用又は医薬品用の粉沫剤、顆粒剤、錠剤、液剤、ペースト剤、カプセル剤、ゲル剤、クリーム剤などの種々の形態で提供され得る。
関連する特許や論文等
特許第5735184号
・J. Nutr. Biochem., 24, 156-162 (2013).