技術分野
農業用水や工業用水等の貯水施設における水面の被覆構造に関する。
実用化技術
農業用水や工業用水等の貯水施設において、落ち葉や粉塵等による水質汚染、さらにはアオコ等の藻の発生を抑制し、また、用水の蒸発を防ぐと共に取水、散水設備等の目詰まりを防ぐことができる。
技術の特徴と優位性
貯水施設においては、落ち葉や粉塵等による水質汚染、さらにはアオコ等の藻の発生を抑制し、また、用水の蒸発を防ぐと共に取水、散水設備等の目詰まりを防ぐ等の目的から、上面を天蓋で覆うことが行われているが、本発明では、独立気泡による発泡体の下部に連続気泡による発泡体を一体に取り付けることで水面に浮くことができる扁平な浮力体の周囲の少なくとも1側に、水中に垂下する垂下体を取り付け、この垂下体に錘を設けて天蓋ブロックとし、この天蓋ブロックを連続させて浮設する構成とした。
これにより、水中に錘を垂下させて安定した水面被覆となると共に施工の容易な被覆構造とすることができる。
さらに、被覆構造の内側に風が吹き込むことがなく、それによるまくれあがりの発生がないという効果がある。万一、設計条件を超す風が吹いたり、低気圧となって上方に揚力が作用した場合には、浮力体の下部の連続気泡体の発泡体部が水面と接触しているためにその粘着効果によって揚力に対抗することができる効果を有する。
関連する特許や論文等
特許第4752056 号