研究シーズの内容
沖縄県には様々な在来の植物が存在しています。このうち、現在でも利用されているもの、あるいはその利用がほとんどなされなくなったものも存在しています。
例えば、食生活においては多くの島野菜や、在来ダイズなどが存在します。また、沖縄の伝統的衣類の一種である芭蕉布の原料として栽培されているイトバショウや、その繊維を染色するリュウキュウアイなど、様々な有用な植物が存在しています。
これらの植物は、全国的に見ても希少で価値が高い半面、研究例が少ないのが現状です。特に効率的な栽培方法が確立されていないものが多いため、主に単位面積当たりの収量を増加させる事を主眼とし研究を行っております。また、希少なこれらの植物自体が有する優れた機能性や品質等の特徴を把握すること、さらに、栽培方法等を調整することで収量を増加させると同時に、機能性成分等を増加させる栽培方法などの研究を行っています。
沖縄在来ダイズ(青ヒグ)
実用化イメージ
1.目的とする植物を栽培する畑地の整備、種子や苗からの植物体の栽培、収穫までに至る管理全般を行います。
2.栽培方法や、生育ステージなど、条件による植物体の品質や物理的な特徴あるいは栽培した植物由来の製品の品質の比較などを行います。
関連する特許や論文等
1)Suwa et al., Polyphenol Production in Peucedanum japonicum Thunb. varies with Soil Type and Growth Stage. Horticulture Journal 87:382-388 (2018)
2) Suwa et al., Investigation of Fundamental Seed Features of Three Okinawa Local Soybean (Glycine max) Varieties. Tropical Agriculture and Development (2018 in press)