研究シーズの内容
日本の中でも亜熱帯地域に属する沖縄は、他の地域とは異なった特色のある多種多様な生物資源(遺伝資源)の宝庫です。そのため、産業利用の分野において、計り知れない可能性を秘めた沖縄の生物資源を活用する取り組みが展開されつつあります。
特に未・低利用な生物資源には、新商品の開発に繋がる有用物質(天然生物活性物質)が数多く眠っています。そこで、海洋生物(海藻アメフラシ・ナマコなど)、微生物(希少糸状菌など)、特有植物(マンジェリコン・ボルトジンユ・月桃・フクギなど)等からの”ものとり”研究に着手しながら、新たな医農薬品・化粧品・機能性食品・サプリメント等の開発のシーズとなる有望な天然物(低分子有機化合物)の取得を目指しています。
【活性評価可能な項目例】
・殺虫活性、害虫忌避作用
・植物の成長阻害活性、除草作用
・抗老化、抗炎症、抗糖尿病、抗肥満、抗ガン
実用化イメージ
業界:医薬品メーカー、農薬メーカー、化粧品メーカー、健康食品メーカー等
用途:殺虫剤や害虫忌避剤、除草剤や植物成長調整剤(植物ホルモン・オーキシンの生合成阻害剤)、健康食品原料、化粧品原料、医薬品原料等
関連する特許や論文等
1)Shahinozzaman Md,Ishii,T.et al.Cytotoxic desulfated saponin from Holothuria atra predicted to have high binding affinity to the oncogenic kinase PAKI.Scientia Pharmaceutica in press.
2)Shahinozzaman Md,Ishii,T.et al.Anti-inflammatory and anti-melanogenic effects of major keaf components of Alpinia zerumbet var.excelsa.Pharmacognosy Magazine accepted.
3)Ishii,T.et al2018.Ivestigation of insect repellent activity of cyclocolorenone obtained from the red alga Laurencia intricata.Records of naturl Products in press.
4)Ishii,T.et al2017.Insecticidal and repellent activities of laurinterol from the Okinawa red alga Laurencia nidifica.Records of Natural Products 11,63-68.
その他、関連論文(琉球大学研究者データベース参照)