研究シーズの内容
島嶼圏である本県では、コンクリート構造物の塩害対策は極めて重要な課題となっている。
本研究では、①長期暴露試験、②飛来塩分輸送推定法の確立、③海岸からの距離と標高を考慮した飛来塩分輸送状況Mapの作成等を行っており、最終的にはコンクリート構造物の塩害劣化状況を合理的に予測・評価できるシステムの構築を目指している。
那覇市付近の標高図(図a)を元に作成した飛来塩分輸送状況Map(図b)では、海岸近くの他に河川領域の標高が低く風が通ることから内部まで飛来することが示されている。
これは他の地域でも必要な地形情報等を適用することで、同様な飛来塩分輸送状況Mapを作成することが可能である。
実用化イメージ
分野および用途
●硬化コンクリート中に含まれる塩分分析
●乾湿繰返し試験
●飛来塩分輸送状況の可視化技術等に関する相談
関連する特許や論文等
1)(科研費)亜熱帯島嶼環境下における塩害劣化評価システムの構築,若手研究,2015-2017
2)(論文)沖縄本島における飛来塩分飛散状況の推定に関する基礎的検討,コンクリート工学年次論文集,2014