研究シーズの内容
熱エネルギーの有効利用に係る技術開発を行っている。具体的には、各種断熱保温技術または冷却技術を適用した工場から発生する廃熱を用いた温室開発、冷熱を用いた空調システム開発、温度計測および熱流体シミュレーションを用いた技術開発を行っている。工業製品製造時の材料流れの解析から熱移動や流れを伴う農水産業システムの開発まで対応できる。
農水産系の生産活動では、気温や雨量、水温については普段から注意を払うものの、環境の温度ムラや流れについては容易にとらえることができないために馴染みがなく、その影響に気づいていないケースが見受けられる。そこにエネルギーや物質の移動といった工学的な視点を適用することで課題解決を図ることが可能である。例えば海藻・魚介類養殖用水槽内流れの解析や亜熱帯環境に適したミツバチ養蜂巣箱の温度計測等に係る技術開発を行っている。
実用化イメージ
- 分野および用途
- 製造過程の熱流体解析、環境リサイクル分野、農水産分野
製品製造時の材料流れを可視化し最適な製造技術を検証する、焼却炉や各種設備等の熱回収および利用に関する技術開発、農水分野の生産現場における熱による環境の影響調査と最適化の技術開発
関連する特許や論文等
- 瀬名波出,宮藤義孝,加藤純郎,比嘉正樹,屋我実,微量ミスト付加による後向きステップ下流の伝熱促進(第1報;伝熱促進効果の検討),日本機械学会論文集(B編) 79(805) , pp.1816-1826,2013.
- 大学研究経費:琉球大学重点研究「海洋バイオマスの高速大量培養技術による炭素回生システムの構築」、研究代表:瀬名波出、(平成25年~27年)