研究シーズの内容
慢性炎症と発がんには深い関わりがある。炎症を引き起こす原因因子としては活性化マクロファージから産生されるTNFやIL-1などの炎症性サイトカインが重要である。
当講座ではマクロファージ細胞株を所有しており、これまでにiNOSの発現誘導機構やNOの産生誘導機構の解析に用いてきた。抗炎症作用の解析に、このマクロファージ細胞株を用いて、炎症性サイトカインの発現誘導に重要なNF-κB、AP-1、MAPKシグナルを解析し、新規抗炎症薬の開発に取り組んでいる。
実用化イメージ
業界
● 製薬メーカー、健康食品メーカー等
想定される用途
● 治療薬、健康食品等
関連する特許や論文等
1)特許第4649617号 医薬およびこれに使用する抽出物
2)Tomimori K, Nakama S, Kimura R, Tamaki K, Ishikawa C, Mori N. Antitumor activity and macrophage nitric oxide producing action of medicinal herb, Crassocephalum crepidioides. BMC Complement Altern Med. 2012; 12: 78.
3)Takeda K, Tomimori K, Kimura R, Ishikawa C, Nowling TK, Mori N. Anti-tumor activity of fucoidan is mediated by nitric oxide released from macrophages. Int J Oncol. 2012; 40: 251-60.