研究シーズの内容
1)熱帯・亜熱帯植物のストレス耐性脂質関連遺伝子群の発掘と応用
環境適応には様々な機構がありますが、脂質成分もストレス耐性に寄与する重要な因子と考えられます。私たちの研究室ではこのような着想に基づき、ストレス適応における脂質の機能を解明し、将来的にはこれらの知見を耐塩性や耐暑性作物の創出に応用することを目指しています。
2)生活習慣病改善素材としての熱帯・亜熱帯生物資源の活用
熱帯・亜熱帯に生育する多様な生物群から、ガン、肥満、動脈硬化等の生活習慣病の予防や改善に有効な物質を動物実験や細胞試験により検索しております。これまでに沖縄に自生するサルカケミカンからガン選択的毒性アルカロイドであるニチジンや、伝承的に抗肥満効果があるとされてきたボタンボウフウ(長命草)から抗肥満物質としてクマリンの一種プテリキシンを分離し、作用機構を明らかにしました。
実用化イメージ
関連する特許や論文等
特許第5392451号 「抗腫瘍剤及び免疫賦活剤」
特許第4753114号 「抗腫瘍細胞剤、薬学的組成物及び診断材」