研究シーズの内容
熱帯・亜熱帯環境に調和するために生物が作り出す生体成分は、我々ヒトにとっても有用となる可能性を秘めています。本研究室では、熱帯・亜熱帯生物資源の高度利活用化に向け、抗肥満、抗動脈硬化病変、抗糖尿病、高脂血症改善、脂肪肝改善、抗炎症、抗腫瘍、抗腫瘍免疫賦活等の生物活性機能を主なターゲットとし、機能性素材の開発に取り組んでいます。具体的には下記の項目に関する研究ノウハウを保有しております。
○細胞試験と動物試験を組み合わせた生物資源の機能性の探索及び安全性の確認
○機能性成分の同定及び作用機序の解明
○機能性成分の効率的な抽出・濃縮法の開発
実用化イメージ
○機能性食品やサプリメント、保健機能食品の開発
○統合医療用機能性食品の開発
関連する特許や論文等
①脂肪蓄積抑制剤、医薬品、脂肪肝の予防剤又は治療剤及び飲食品並びに脂肪蓄積抑制剤の製造方法 (国際公開番号: WO/2015/022978、国際出願番号: PCT/JP2014/071397)
②マラリア原虫増殖の抑制に関与する細菌、マラリア治療剤、およびマラリア治療剤の生産方法(特開2011-244797)
③In vivo and in vitro anti-obesity activities of dihydropyranocoumarins derivatives from Peucedanum japonicum Thunb. J Functional Foods 2017. 29: 19-28.
④Monogalactosyldiacylglycerol: an abundant galactosyllipid of Cirsium brevicaule A. GRAY leaves inhibits the expression of gene encoding fatty acid synthase. Phytomedicine 2016. 23: 509-516.