研究シーズの内容
我々の研究グループでは、世界的にみても早期にレジスタンス運動(筋トレ)により更年期障害が軽減できることを実証した。更年期女性では、骨粗鬆症のリスクが高まることから予防医学的にもレジスタンス運動が推奨されるが、この運動の継続は、ランニングのような有酸素トレーニングをしなくとも更年期症状の全般を軽減することが示唆された。
一方、欧米人に比べ邦人女性では更年期に抑うつなどの精神症状に悩むケースが多いという。そこで、このような女性向けに低強度の運動プログラムの開発も並行して行っている。将来的には、更年期女性の健康づくりへの栄養学的サポートも視野に入れ、本研究室では更年期症状を緩和するための研究開発に取り組んでいく。
(写真:ナイスミディーいきいき健康教室)
実用化イメージ
分野および用途
・更年期症状に悩んでいる方のための運動プログラムの研究開発
・更年期症状を緩和するための商品(食品・飲料・グッズ等)の開発と評価
関連する特許や論文等
1)遠藤洋志ほか.女性の更年期症状に対するレジスタンストレーニングの効果.琉球大学教育学部紀要79: 77-86, 2011
2)遠藤由美子,遠藤洋志ほか.更年期不定愁訴に対する運動処方の検討.デサントスポーツ科学 27: 66-74, 2006
3)更年期障害に負けない「いきいき生活のための運動プログラム」,新報生活マガジンうない11-12月号,pp25-28,琉球新報社,2006(インタビューおよび資料提供)