研究シーズの内容
近年、環境問題や食の安全に対する関心の高まりから、農薬を用いた化学的防除法に替わる環境負荷の小さい生物的防除法の開発・利用が求められている。
我々の研究室では有用微生物の探索、培養および産生物質の抽出等により、生物的防除資材候補のスクリーニングが可能である。また、マンゴー、ニガウリおよびドラゴンフルーツなどから分離された菌(細菌、糸状菌)や他の素材から分離した拮抗作用(抗生、寄生など)を有する糸状菌を多数保有しており、これらの菌は微生物製剤開発や殺菌剤の開発に適用できる可能性がある。保有している微生物や抽出物の提供や病害に対する拮抗性の評価、微生物培養液等の活性検定が可能である。
実用化イメージ
分野および用途
・農薬メーカー、農業資材メーカー
・病害虫防除関連製品
関連する特許や論文等
1)抗植物病原菌剤および抗植物病原菌組成(特許第4560632号)
2)根茎腐敗病防除剤(特許第4501006号)
3)Penicillium geastrivorusを利用した3種サツマイモ病害の生物防除
4)マンゴー炭疽病の生物的防除法に関する研究(Ⅱ)マンゴー果実および葉における Penicillium waksmanii Zaleski (T-141株)の防除効果
5)線虫捕捉菌を活用したサツマイモネコブセンチュウの生物防除と薬剤感受性