研究シーズの内容
本研究室では、平成18年~22年にかけて、沖縄県の研究助成により、離島を含む沖縄県内各地より微生物(バクテリア)の収集を行い、約4,000株からなる沖縄微生物ライブラリーを構築している。本ライブラリーは、様々な分野で微生物資源として活用できるように、抗菌活性やセルロース分解活性、植物成長ホルモンの生産性等を含む、多様な機能性を調査しデータベース化を行っている。沖縄は国内で唯一、熱帯・亜熱帯地域に位置し、微生物も独特で多様性も高いと考えられており、微生物資源の探索フィールドとして注目されている。本ライブラリーは沖縄県内の多様な環境から微生物を収集していることに加え、遺伝子による簡易同定もなされていることから、応用研究における有用性が高いと考えられる。
実用化イメージ
分野および用途
・様々なアッセイ(試験)系を持つ会社や研究機関に菌株や抽出物の提供を行い、目的の活性を持つ微生物株について共同で応用研究を実施する。
・実用化イメージは目的によって大きく異なるが、生理活性物質であれば創薬シード、化粧品添加物の開発。分解性であれば、土壌浄化や排水処理、コンポスト等への応用が考えられる。
関連する特許や論文等
1)Ueno, M., et al. (2015). Antifungal activity of microbes obtained from subtropical region, Okinawa, against Magnaporthe oryzae. Trop. Agr. Develop. in press.