研究シーズの内容
一般的に金属や酸化物の単結晶試料の育成には、1200℃を越える高温環境が必要になる場合が多く、大型で高価な単結晶試料育成装置が必要になります。しかしフラックス法を用いれば、①高融点の化合物を融点温度以下で育成することができる、②分解溶融性化合物などの一般的な単結晶育成方法では育成が困難な化合物の単結晶育成も可能、③純度の低い原材料を用いても高純度の単結晶を育成できる、④単結晶の自然結晶成長面を得ることが出来る、といったアドバンテージがあるために、基礎と応用の両方からフラックス法が注目されています。
本研究室では現在、フラックス法を用いて希土類金属化合物やパイロクロア構造を持つ酸化物の単結晶育成を進めています。現在既にカゴ状希土類化合物や、育成が困難な分解溶融性化合物の純良単結晶育成に成功しています。これらの化合物以外にもサファイヤやルビーなどの宝石や、超伝導材料の育成も可能であり、フラックス法では幅広い単結晶の育成が可能になります。
実用化イメージ
分野および用途
● 材料開発や既存物質の単結晶化
● サファイヤ、ルビーなどの宝石の育成
● 超伝導材料の単結晶育成
研究シーズの内容
特になし