研究シーズの内容
高速噴流がもたらす効果として、主に、断熱膨張によるマイナス120℃までの低温環境と、秒速500mまでの高速領域を得ることができる。これまで、このような特徴を用いた、冷却、浄化、ジェットミル等の装置を開発している。また、高速噴流技術のさらなる応用として、スクラムジェットエンジンの燃焼性能向上や溶射における効果的な材料の混合に資する装置の開発等も行っている。気体を用いることの特徴として、気体圧縮ポンプと特殊ノズルの組み合わせにより比較的容易に高速噴流発生装置を実現できることや、使用環境の汚れや引火につながらない利点があげられる。
他の応用事例として、超音速流れを用いた微粒化および混合のための装置開発も行っている。これは空気の流れを用いて液体を微粒化することで、ジェットエンジン等の燃料混合や溶射の材料混合を促進することが可能になるものである。
実用化イメージ
分野および用途
・食品製造、医薬品製造、機械装置開発
・食品や医薬品製造における冷却や微粉砕、引火を避ける条件下での機器クリーニング
関連する特許や論文等
1) Minoru Yaga, Hiroyuki Higa, Shoichi Matsuda, Izuru Senaha: Unsteady Correlations between Pressure and Temperature Field on Impinging Plate for Dual Underexpanded Jets, Journal of Thermal Science, Vol. 18, Issue 3, pp215-2194, 2009