カゴノキ
- 分類
- 植物
- 和名
- カゴノキ
詳細分類 | 植物界>被子植物門 |
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性状 | 常緑高木。関東地方・福井県以西〜九州の暖地のタブノキ林やシイ林、カシ林に混生する。高さ22mほどになる。円形の樹形をつくる。樹皮は灰黒色。樹皮がまるい薄片になってはがれ落ち、その跡が白い鹿の子模様になる。新枝は褐緑色、細くて無毛。葉は互生。枝の上部に集まってつく。葉身は長さ5〜9cm、幅1.5〜4cmの倒披針形または倒卵状長楕円形。先端は鈍く、基部広いくさび形、ふちは全縁。薄い革質で、表面には光沢がある。裏面は灰白色、はじめ長い毛があるが、のちに無毛。葉柄は長さ8〜15mm。雌雄別株。葉のわきに淡黄色の花が集まって咲く。花序は無柄で、総苞片が4個ある。雄花序の総苞片は長さ3.5〜4mmの楕円形。雌花序の総苞片は少し小さく、花の数も雄花序より少ない。花被は有毛で、上部は6裂する。雄花の雄しべは9個、花被から長くつきでる。葯は4室。雌花には雌しべ1個と葯が退化した仮雄しべが9個ある。果実は液果、直径約7mmほどの倒卵状球形で、翌年の秋に赤く熟す。種子は球形〜卵状球形、淡褐色で上半部に黒褐色のまだら模様がある。花期は8〜9月。 |
引用文献 | 「熱帯・亜熱帯の未利用植物資源の多目的高度利用システムに関する研究報告書」 財団法人 地域産業技術振興協会 |